自然に流れる

流れるままに記録して、それを遠くから眺めてみたいのです


がんになったらどうするのか

義理の父が3年前がんで亡くなった。

その時、私はがんにいい治療法を求めて、

がんが治るらしい本や、がんを食事で治す本、

手術や抗がん剤が危険という本、いろいろな本を

図書館で借りまくり、20冊は読んだ。

 

手術や抗がん剤のために

早く亡くなることもあるという本を読んで、

そうなのか!

と思ったのだが、ここを気にしているのは

私だけで、夫も含め、周りの人は

病院の言われるままに治療するのが

最善だ、と考えていた。

なので、私はほとんどそれを言わないでいた。

 

義理の父は積極的に治療を受け、

病院の言われるままに手術、放射線抗がん剤を受けた。

受けるごとに身体はやせ、脳にも転移し、

ホスピスに移り、まもなく亡くなった。

 

もし、がんと言われたら、

一番すがりたいのは病院だろう。

初期とかで治療がうまくいけばいい。

もう、最終段階のステージにきているのに

抗がん剤放射線なんて意味があるのだろうか、

と思う。

結局、一生懸命治療したという充実感しかないのでは。

それをしたために体力がどんどん落ちたのは明らかだった。

体力がないのに、どうやって悪い細胞と戦うっていうんだろう。

治療前は体格も、体力も十分あった。

抗がん剤で味覚がなくなり、

それが一番苦痛だったようだ。

おいしいものが好きだった人だけに、食べても味がしないというのは

どれだけ辛いことなのか。

 

結局、私が思うのは、

最終ステージだったら、何もしないでいた方が元気な

期間が長いんじゃないか、ということ。

がんは特効薬がないという。

だから、自分の望む治療をすればいいと思う。

病院に言われるままでもいいと思うし。

納得できればなんでもいい。

食事療法だって、効くかもしれないし、

だめかもしれない。

もう治るか治らないか、その人の宿命なのではないかと思う。

 

もっといえば、がんになるか、ならないかも

どこかで決まっている気がする。

なんだろう、遺伝子とか?わからないけど、

それはがんに限らず、死に対して決まった何かがあり

どうしたって、死ぬときは死ぬし、死なないときはしなない、

そういう感じがする。