自然に流れる

流れるままに記録して、それを遠くから眺めてみたいのです


それにダマされてました(−_−)

はい、読みました~
「あなたはなぜ値札にダマされるのか?」
不合理な意志決定にひそむスウェイの法則
オリ・ブラフマン ロム・ブラフマン
高橋則明訳

(内容もさることながら、この本の訳もとても
分かりやすかったです。
特に訳者あとがきに素晴らしく上手くまとめてあって
ナイスです。(*^-^*))

優秀なパイロットでも、大統領でも
何故か合理的でない意志決定をしてしまう事がある。
それはスウェイの法則のせい、なんだそう。

ある事について判断が求められる時に、
客観的でない考えがその人の考え方を占めてしまい、
冷静に判断できなくなる。
スウェイって、一言で説明するとしたら多分..

「自分の勝手な思いこみが気持ちを占めてしまう」
という事なんではと思う。

株価が下がり続けているのに
損失を取り戻そうとして、
結局価値がなくなるまでその株を手放せないとか、
一流のバイオリニストが地下鉄の駅でラフな格好をして演奏しても
通る人々は殆ど立ち止まって聞き入ったりしない、とか、
いろいろな例をたくさん上げて分かりやすいように
書いてある。
とっても参考になった。

人は勝手な思い込みをしやすいもので、
仕方がないところもある。
マイナス面もあるけれど、
それをプラス面にとらえる事もできるなと思う。

例えば、人は第一印象でその人の評価を確定しやすいのだとか。
そういう事ならば、
初めて顔を出す場所にはなるべくキレイにしていき、
自分の印象が確定されても大丈夫な格好をする、とか。
逆にこちらは、相手の人の評価を第一印象だけで確定してはいけない
と、心がけるとか。

グループで何かの決定をする場合は
グループの人達と一緒に経過を口にだしながら
反対意見の考え方にも注意を払う、とか。

時間や労力やお金をつぎこんだものは
おいそれと手放せないらしいので、
これは恋愛や婚活に使えそうだ。(*^-゚)

私がこの本を読み終わってすぐにやったのは
外貨預金から手をひく事だった。
1ドル110円以上の時に買ったのだが、
だんだん下がり続けて(><;;
売る機会を逃し、
「いつかまた115円になるだろう」
と4年近くも手をつけずにいたのだ。
結局損したけれど軽傷ですんだかもしれない。

その前はワラントでやはり「いつかまた戻るだろう」
と手をつけずにいたら、価値が0になり、元金まるごと損してしまった。(T△T)
価値が0になると分かっていたのに、何故か手をつける事ができなかったのだ。

そんな痛い経験があったのにまだ勝手な思い込みを捨てきれなかったのだ。
この本を読んで目からウロコが落ちたのだった。; ̄ロ ̄)!!

勝手な思い込みが自分の心を占める事があるのだ、と
注意しながら生活すれば、
より自分が満足できる状態にもっていけるかもしれない。(o≧▽゚)o