自然に流れる

流れるままに記録して、それを遠くから眺めてみたいのです


勝負じゃないのね。

息子も空手をやっている。

彼は小さい時からやっているので、黒帯だ。

私は始めたばかりの白帯。

白帯からすると黒帯はかっこいいし、憧れる。

息子が黒帯を締めると、3割増しでカッコ良く見える。

んだが、彼は試合でいっぺんも勝ったことがないのである。

 

先日も、地域の大会があったのだが、

勝てなかった。

しかも格下の帯の色・・・白帯の次の色、の相手であった。

息子も私たち夫婦も今度こそ勝てるだろうと思っていたが・・・><;;

ああ。やはり優しい性質の息子にはむいていないのか。

形を見ても男らしさというより、なんかフワフワ感ただよっている。

黒帯になったのに、何故?

師範に聞いても、日頃の稽古を積んで

少しずつ勝てるようになればいい、とのお話で、

内心、今までけっこうお稽古しているけど、

どうして結果が出ないんだろう、

一体どうすればいいのだろう、と思った。

 

最近借りた本で、

「空手と禅」湯川進太郎 著 BABジャパン

を読んでいる。

禅に興味があり、もちろん空手にも興味があったからなのだが、

今日読んでいて、ハッとした。

武道である空手は、競技をするスポーツではない、

らしい。

あ、そういえば、そんなことをいつか聞いたことがある、

と思った。

禅のように修行をして形を磨いていくという、

自分の中で高めていくものであって、

誰かと競う、勝負だとか、誰かにジャッジされるという

スポーツではないんだという。

 

ああ、そうだった。

勝負みたいなのきらいだから

私も空手を習いだしたというのに。

 

息子になんとか一勝してもらいたい、

とそこばかりにフォーカスしすぎて、

本来のカタチを見失っていた。

反省。

息子が楽しんでやっている、それでいいのかもしれない。