読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自然に流れる

流れるままに記録して、それを遠くから眺めてみたいのです


涙とトイレ掃除

昨日、寝言で怒って何か言っていたらしい。
しかも早口で。
夫が今朝そう言うので、夫婦喧嘩をする夢を見た、
と教えたら、
「ふう~ん。やっぱりね」
と何か分かっていた風だった。

ふだん夫婦喧嘩は殆どしない。
でもこのところ、夫のデリカシーに欠ける発言が続き、
ちょっと私の内部に溜め込んでいたようだ。
夢でうさを晴らしたか。

夢の中で、夫に
「もうコンビ解消だな」←妙にリアルな発言...
と言われ、ひどく悲しかった。
その場で私も同意して、家を出たが、
さてどうしたらよいのか、
旅館で住み込みで働こうか、とか、考えているのだった。
以前もこういう夢を見て、
「いつ別れてもいいように、ちゃんと自立しなくてはいけないな」
と肝に命じたはずだったが、自立の努力をしてなかった。
なのでまた、
同じ事を肝に命じるのだった。

夫と子供を送りだしてから、独り、いろいろ考えるに、
「私は夫を幸せにできないかもしれない、ほんと別れた方がいいかも」
などと、思ってしまい、悲しくなってしまった。
どんどん発想は悪い方へといき、こらえず、泣いてしまった。

でも、私はやる事があった。
トイレ掃除である。
図書館で借りた、
『「捨て方上手」で生き方が変わる』
という、あふれる物を捨ててすっきり暮らしましょうという本。
その中に、何故か、自社のみならず公衆のトイレまで毎日掃除している社長さんの
記事があった。
謙虚になれる、心も磨かれるようなのだ。
何か、強い意志というか、哲学まで感じさせられた。
なので、
昨日から私もトイレ掃除に力を入れている次第である。
今日もやると決めていた。

どうしてもとれない水あかだか、何かの汚れの輪っか。
ドメストやなんかではもう取れないやつ。
それを今日は何とかしようと思っていた。

その社長さんはとれない汚れはサンドメッシュを使って..
と書いてあったので、ま、要するに汚れを掻き取れば良いのだろう、と
「お好み焼き用の小さい金属ヘラはどうだろう?」
と思いついた。
「傷付きそう」と思われるかもしれないが、
上手くやれば、傷はそんなにつかないはずだ。
掃除のプロがガラス窓を金属ヘラで傷付かずきれいにしていたのを
テレビで見た事がある。
私はプロではないが、やればできそうだ。

探してみると、あった。片面に何故か耐水サンドペーパーまでついている。
そうだ、スライサーの歯を研ぐ為に自作したんだった。
まあ、いいや、トイレ用におろすことにする。

それを使って、力を入れないように汚れをはぐようにして
輪っかを削りとっていった。
最初は涙をたらしながらの作業だったが、
しばらくすると、トイレ掃除に夢中になり、涙はいつしか乾いていた。
まるで何かの修行のような、瞑想のような、状態が
何だか心地よかった。

ヘラでそっとトイレの面をなぞると、「じゃりっじゃりっ」
と音がする。それが、こびりついた汚れである。
汚れがとれるとじゃり音はなくなる。
じゃりじゃりを確かめながら少しずつ取っていって、
終わったのは2時間後。
最初はおそるおそるやっていたので時間がかかったし、
もっと、掃除専用の鋭利な小さい金属ヘラなんかあったら速いかもしれない。

で、どうだ~トイレの輪っかはとれて、便器はピカピカだ。
ホント心もピカピカになったようだ。
「フン、出ていけと言われても出ていくもんか!」
と強気になっていた。

トイレ掃除の社長さんは
「癒しは外に求めるものではなく、努力をした後に自分の中から癒しが生まれる」
というような事を言っていた。
ほんと、トイレ掃除を夢中でやったから癒されたのかもしれない。